人間にとって最も身近な昆虫であるゴキブリはその気持ち悪い見た目や動きだけではなく、とても強い生命力を持つことでも知られている。
「人間が地球上から滅び去ってもゴキブリは繁栄し続ける」
ということを聞いたことがある人も多いはずだが、はたして本当に人間が滅び去ってもゴキブリは生き残ることが出来るのだろうか。
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この時代の地球では恐竜はまだ姿を見せず、ゴキブリ・メガネウラ(巨大トンボ)・アースロプレウラ(巨大ムカデ)などの昆虫が地上を支配していた時代である。
まさに現在とは全く違う生物たちと共存し、さらにそこから3億年物年月を経て現在は人間と共に共存している。
この事実からゴキブリはあらゆる環境の変化に適応できるという認識を持つ人は少なくない。
それが人間が滅びたとしてもゴキブリは生存し続けるという説の根拠なのだが、実際はどうなる可能性の方が高いのだろうか。
ゴキブリの環境適応能力は凄まじく、殺虫剤などにもすぐに耐性が付くなど日々進化を遂げていることは確かである。
一般的な人類消滅の原因可能性は核戦争・環境の急激な変化・巨大隕石の衝突が考えられるが、ここでは核戦争と環境の急な変化を想定。
核戦争によって人類が滅びたと仮定する場合、各地に焼野原が広がるだけでなく地球全体を高濃度の放射線が覆うと考えられる。人間は放射線に弱いが、ゴキブリは人間よりもはるかに放射線に強いため(人間が10分間浴びたら死亡する放射線の10倍の放射線にも耐えられる)、核戦争で人間が滅びた場合にもゴキブリは生存可能だと考えられる。
地球環境の急激な変化で人類が滅びたと仮定する場合、都市や住宅に依存しているゴキブリは人間の遺品を食らい尽くしたのちに急激に数を減らし最終的に全滅、森林に依存しているゴキブリは環境変化の影響を受けて死滅すると思われる。
人間が環境の変化で絶滅する場合は当然他の動物もそのほとんどが死に絶えると考えられる(人間には科学テクノロジーが存在するため)。
人間が核戦争をする確率は低いので、今後人類滅亡のシナリオとしては環境の急激な変化が考えられる。つまり人間が滅べばゴキブリも滅んでしまう可能性が高いといえるのだ。