ミドリガメが全面輸入禁止へ！さらに飼育禁止とする予定もすでに手遅れとの指摘。

日本でも最もポピュラーな亀であるミドリガメ。

ペットショップなどでもある程度希少な亀を除いてミドリガメが販売されていることが多く、さらに値段も1000円を下回ることが多く値段が手ごろであることから大人から子供までミドリガメを飼育する人は多い。

そんなミドリガメであるが、正式名称はミシシッピアカミミガメという外来種で、今回環境省によって輸入禁止となってしまった。

ミドリガメは比較的小さな状態で販売されている言葉多く、5cmほどの可愛らしい見た目から成長後の30cmのドス黒く巨大な見た目のギャップに耐えきれずに飼育放棄し、自然の中に放してしまうといったことや、取り扱う業者も成長後の見た目があまり綺麗でない事や餌などの維持コストの膨らみなどから売れ残りを放流してしまう場合が多かった。

飼育用として輸入されたミドリガメが繁殖してしまったとみられる事例は1950年代以降から各地で発見され、卵をたくさん産む繁殖力を持つことや40年以上という長い寿命のため、現在までに全国の川や沼などのあらゆる場所で自生するようになってしまった。

それに伴いミドリガメは特定外来種に指定されることになる。

どうやら輸入禁止措置の後に飼育禁止とする方針であるが、正規の手続きを踏んで飼育許可申請をした場合には飼育が許可される方針であるものの、飼育禁止という名目が生まれるために放流してしまう飼い主が増えること、販売店と飼い主の双方の許可が必要であることから、販売されることが少なくなり売れ残ったミドリガメが放流されてしまうことが懸念されている。

これらの対応は画期的なもので、あまりに多く流通した生物の規制としては史上初のものとなるが、
「すでに繁殖してしまったミドリガメを増やさないことにはなっても、すぐに数を減らすことには繋がらない」
といった指摘があり、効果が表面化するには時間がかかるとされている。

人間による無責任な飼育がこの事態を招いている。

ミドリガメが悪役とされることが珍しくないのだが、決してミドリガメが悪なのではない。