若者の酒離れが指摘されている現代社会。
一見するとアルコールの消費量が減ったこと(1993年をピークに減少傾向)でアルコール依存症患者などの酒に纏わる病気を発症する人も減少するかと思えるが、実際には依存症患者数が始めて100万人を超す事態となっている。
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患者数は男性が95万人女性が14万人で、そのほとんどを男性が占めているのだが、女性のアルコール依存症患者の数は10年前と比較して2倍近く増加しているということから、女性の社会進出によって必然的に酒の席のような機会に遭遇する割合が増えたことが女性依存症患者の爆発的な増加に繋がった可能性が高いとされている(女性患者が10年間で7万人増加しているのに対し男性患者は22万人増加しているので、必ずしも増加比率だけを重要視して女性のみに原因があるとはいえない)。
若者の酒離れが指摘されているように近頃は若年層によるアルコール消費量は減少しているのだが、これまで飲酒を習慣としてきた高齢者層が長い時間かけて依存症になてしまう場合や、1人暮らしが増えて飲酒しかすることが無いといった人々が増えたことも依存症患者増加の大きな原因であると考えられる。
アルコール依存症が危険な理由は、依存症そのものではなくアルコール摂取によって多くの健康被害を誘発しかねないことである。
依存症は本人の自覚が無いことが多い。自身のアルコール摂取量が少しでも増えたと感じた場合、またはアルコールが恋しいと感じるようになった場合には既に軽度の依存症の可能性がある。これらの感覚に覚えがある人は医師の診察を受けるようにしよう。
自身の健康とアルコールによる快楽。どちらを選ぶか聞かれた場合、健康を選ぶと即答できるようになりたい。