King of Herrings 秋田県で生きたまま捕獲されたリュウグウノツカイ、死ぬ。
秋田県男鹿市で捕獲されて一躍注目の的になった深海魚リュウグウノツカイ。

生きたまま発見されること自体が珍しいことであるが、男鹿市で発見されたリュウグウノツカイは捕獲されて水族館で展示されることとなった。

しかし、多くの人の期待も空しく体長3mの珍しい生き物は死んでしまったようだ。

スポンサードリンク

リュウグウノツカイが生きたまま水族館に展示されることは極めて珍しいことである。
medium 秋田県で生きたまま捕獲されたリュウグウノツカイ、死ぬ。
その理由は、リュウグウノツカイが生息する水域は水深200~1000mであるため、表層に現れることは珍しいこと。死んだ場合にも沈んでいくことがほとんどであると考えられているため、結果的に人間の目の前に姿を現すことはほとんどない(生きた個体の生息水域が人間の目の届かない範囲ならば、必然的に人間の目の前に現れるのは死んで浮いてくる場合に限られる)。

1月28日午前9時、秋田県男鹿市で発見されたリュウグウノツカイは上記の例に反して生きたまま発見された。

生きた個体が目撃された事例は世界中でいくつか報告されていたが、生きた個体が捕獲され生きたまま展示されることは極めて珍しいことである。しかし残念なことに29日の朝に死んでいる姿が確認された。

発見されたリュウグウノツカイは捕獲直後にすでに衰弱していたようで、28日の夕方にはすでに虫の息であったという。
King of Herrings 秋田県で生きたまま捕獲されたリュウグウノツカイ、死ぬ。
生きたままのリュウグウノツカイの展示は難しく、2010年に長崎県佐世保市の西海パールシーリゾート(さいかいパールシーリゾート)で生きた個体が展示されたことがあったが、今回の事例と同じように衰弱していたことから僅か30分で死んでしまった

本来深海魚であることや、表層(定置網含む)で発見された場合には体に何らかの異常(衰弱など)が見られることが多いため、現時点で活きのいいリュウグウノツカイを捕獲して展示することは困難なのだ。

同時にリュウグウノツカイの生態が判明していないこと、深海魚用の水槽で大型の水槽が少ないことも挙げられる。

意図的に捕獲と展示行う難しさ(神出鬼没な点と衰弱している確率と設備費の共存)を考えると、今後も生きたままの展示は難しいだろう。