ラブカという名前を聞いた時、すぐにサメであると分かる人はよほどのサメ好きか専門家くらいなものであろう。
ラブカは変わった姿をしているものの、ちゃんとしたサメの仲間なのである。
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生きた化石の名は伊達ではなく、体の特徴なども原始的なサメの特徴を色濃く残している。
世界的には一応すぐに絶滅する危険性は小さいが、将来的に絶滅する危険性があると判断された「準絶滅危惧種」に指定されているが、その生息範囲は極めて広大で、日本においても相模湾や駿河湾で生息が確認されている。
ラブカの最も特徴的なものといえばその蛇のような外見である。
体長は1.7~2m程度。
このサメに見えない外見から「ウナギヘビ」と呼ばれ、実際にウナギやヘビのように体をうねらせて泳ぐ。
遊泳速度はとても遅く、獲物である小型のサメや硬骨魚類や頭足類をどのように捕らえているのかは現在もわかっていない。
↓ラブカの口内には針のような歯が300本ほど並び、獲物をとらえるのに適していると考えられている。
ちなみに、妊娠期間が3年半ととても長いことが知られているが、こちらも詳細はわかっていない。
↓2004年8月26日、アメリカ・ジョージア州の海底873mにて無人探査機が撮影したラブカで、生きている状態が初めて撮られた。
ラブカはホホジロザメのように巨大ではなく、一般的に連想されるような迫力も無いが、このラブカが現在も生息しているということはその他にも古代の生物が生き残っている可能性があると考えられるのだ。そのような意味ではラブカはとても貴重な生物なのだ。
もしかしたら、メガロドンなども生き延びているかもしれない。
ちなみにこのラブカ、なんと剥製として販売されている場合がある。ミネラルショーなどでは、出品されている場合約30000円ほどで頭部の剥製が販売されていることがある。