Dscf0033b セントラリア。サイレントヒルのモデルとなった、地下火災が50年続く町。
先進国アメリカに信じられない町が存在している。それは人気ゲーム「サイレントヒル」のモデルになったとされる場所である。

セントラリアという名前のこの町は、約50年前から人々が姿を消したゴーストタウンである。また、ゴーストタウンと化した理由も一般的な過疎化ではなく地下火災が原因だ。

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セントラリアはアメリカ北東部ペンシルバニア州に存在する。
800px Map of Pennsylvania highlighting Columbia County svg セントラリア。サイレントヒルのモデルとなった、地下火災が50年続く町。
かつてセントレアは地下全体に石炭が埋蔵されていたことから炭鉱の町として栄え、町中の地下に炭鉱の穴が張り巡らされていた。
そしてアメリカの産業革命を支えた町として名前を知られていたのだが、1950年代に入り燃料の需要が石炭から石油燃料へと移り変わったことを背景にして徐々に炭鉱が閉鎖されていった。

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この時点ではまだ町としては十分栄えていたが、ある時突如として現在まで続いている災害が町を襲う事になる。

1962年の地下火災発生である。
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セントラリアの場合は、ゴミの焼却が引き金になったと考えられている(実際の原因はわかっていない)。ゴミの焼却処分の際に火が地面の炭に燃え移り、その火が地下の石炭全体に、事実上町全体に広がっていったのだ。地下全体に石炭が眠っているというセントラリア最大の長所であった部分が完全に裏目に出る結果となった。
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この地下火災の影響で、町の地面の温度は70℃~80℃にまで上昇し、地下水は水蒸気となって吹き出し、石炭が燃えることで発生する有毒な物質をも発生させるようになった。

火災によって地下水が蒸発したことで地盤沈下なども発生し、住民が生活していくことは困難であった。
Dscf0033b セントラリア。サイレントヒルのモデルとなった、地下火災が50年続く町。
一応消火活動は行われたものの、火災が起きている場所が地下であること、石炭が燃えている事、範囲が広大であることから最終的には断念され、1983年にアメリカ連邦政府は住民を移住させる決断をした。

そしてこのセントラリアは現在も火災が続くゴーストタウンとなったのだ
DSCF0097 セントラリア。サイレントヒルのモデルとなった、地下火災が50年続く町。
2013年現在は町に5人の住人が残るのみである。