日本人が食事の剤に口にすることが多い豚肉。
そんな食材に危機的状況が迫っているかもしれない。
どうやら豚流行性下痢(PED)と呼ばれる感染症が拡大を見せ、既に多くの豚が感染してしまい命を落としているという。
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元々はヨーロッパが発生源とされ、後に日本をはじめとしたアジア各国でもその存在が確認された。
2013年末に沖縄にて日本国内では7年ぶりとなる感染が確認され、後に九州へと上陸。現在では本州と四国を含む18の県でその感染が確認されているため、農林水産省をはじめとした各自治体では消毒が行われる事態となっている。
感染経路は主に糞とされているが、養豚過程や流通過程での感染が判明した場合にはその感染源を特定することが非常に困難となるため、根本的除去が非常に困難である。
仮に人間が豚流行性下痢に感染した豚の肉を口にしたとしても感染することは無いとされているのだが、豚が大量死してその数を減少させたことにより市場に流通する豚の量が減少し、多くの場合には価格上昇といった事態を招く。
子豚がPEDによって死んでしまった場合には、おおよそ半年後(仮に子豚が生きていれば流通し始める時期)に影響が出ることが予想され、現時点では豚の流通量に影響は出ていないものの今後の価格上昇が懸念されている。
現在は増税による買い控えが増えている真っ最中であり、その中での価格上昇となった場合には消費者にとっては非常に大きな価格上昇となり買い控えが広がり、生産者にとっては消費者離れによる利益減少が広がり、経済に与えるダメージは少なくない。
ちなみにPEDには専用のワクチンが存在するのだが、ワクチンに掛かる料金負担が生産者を圧迫することを考えると、経済活動をしている人間にとっては百害あって一利なしの感染症なのだ。