グリーンランドを覆う氷の下に巨大な渓谷があると
イギリス、イタリア、カナダ
の大学研究チームが発表した。
スポンサードリンク
グリーンランドは世界最大の島である。
研究結果によると、
巨大な渓谷はグリーンランドが氷で覆われた350万年前よりさらに前の、
400万年前にできたものだ。
調査の手段は氷を透過する周波数を用いたレーダー装置によって、
上空から観測されている。
レーダーから氷の下へ向けて送信されたエネルギーパルスは、岩盤に反射して、再びレーダーに戻ってくるというものだ。
研究チームの見解によると、
かつて氷に覆われる前のグリーンランドには
一部に存在した氷が溶けることによってできる雪解け水の川が存在し、
その川による浸食によってできた渓谷であると考えられているということだ。
つまり、誕生の過程はグランドキャニオンと非常に近いのである。
渓谷の深さ(高さ)は800m、長さ750kmにもなり,
内陸の氷床から解けだした水を北極海に面したフィヨルドまで運び、
まとまった谷系の一部をなし、
グリーンランドの中部から北部の海岸を貫いて北極海に達している。
研究者たちは、
「南極大陸はさらに大きな場所であるがグリーンランド以上に調査が進んでいない
「氷床はグリーンランドの10倍あり、複雑な地形や山脈があるだろう」
とし、グリーンランド以外の場所にも関心を示した。
南極の氷底湖の記事はコチラ