小笠原諸島の西之島周辺で噴火が起き、その結果新島が誕生したニュースはまだ記憶に新しい。
2014年2月28日時点で新島は西之島と1つになり大きな島(約790万㎥で東京ドーム6個分)を形成し、今も噴煙が上がり成長過程にあるこの島は今後日本各地火山活動が活発になる可能性を示唆するものかもしれない。
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実際に巨大地震発生直後の2011年3月15日には静岡県東部地震が発生。この地震の震源が富士山周辺であったことから今後日本では余震によって各地の火山が刺激され、さらに刺激された火山による地震が他の火山を刺激するという相互作用を起こすのではないかと危惧する研究者たちがいる。
東北地方太平洋沖地震は869年の平安時代に同じく宮城県沖を震源とした大地震「貞観地震」の再来であるとされているのだが、その貞観地震が発生した前後には日本各地で火山活動が活発になった痕跡が発見されている。
864年 阿蘇山噴火
865年 富士山噴火
866年 新島(伊豆)噴火
867年 阿蘇山噴火
868年 播磨(兵庫南部)地震
869年 貞観地震
871年 鳥海山噴火
874年 開聞岳(鹿児島)噴火
878年 関東で大地震
これらは大きな地震の前後に各地の火山活動が活発になっていることを示すものとされ(厳密な因果関係は判明していない部分が多い)、実際に現在の日本と酷似している点も多い。
2013年11月20日に西之島での海底火山の噴火や2014年1月13日の阿蘇山噴火(規模は小さいものだった)は貞観地震前後の現象と似通っているため、火山学者や地震学者達は関東地方(首都直下地震)や南海トラフ地震、さらには富士山の大規模噴火を危惧している。
災害は忘れたころにやって来る。
普段から防災意識を高く持つことで急な事態に対処できるだろう。