毎年日本を悩ませている台風。
ここ最近は地球温暖化の影響で台風の発生数が増加したという指摘や、その勢力が年々強くなっているといった指摘が多いのだが、これまでに観測されている台風と比べて実際のところはどうなのだろうか。
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台風発生件数ランキング
1位 1967年(39号まで発生) 昭和
2位 1971年(36号まで発生) 昭和
1994年(36号まで発生) 平成
4位 1966年(35号まで発生) 昭和
5位 1964年(34号まで発生) 昭和
このように1994年に平成がランクインしているものの、大部分を昭和時代の台風が占めているが、下記の年間上陸数ランキングでは意外な事実が明らかになった。
年間上陸個数ランキング
1位 2004年(10) 平成
2位 1990年(6) 平成
1993年(6) 平成
4位 1954年(5) 昭和
1962年(5) 昭和
1966年(5) 昭和
1989年(5) 平成
このように年間上陸数ランキングは平成時代に多く、発生件数に対して上陸する割合が多いことが結果的に台風増加という感覚を生み出しているのではないだろうか。
最大瞬間風速ランキング
1位 1966年 第2宮古島台風(85.3m) 昭和
2位 1961年 第2室戸台風 (84.5m) 昭和
3位 1968年 第3宮古島台風(79.8m) 昭和
4位 1970年 台風16号 (78.9m) 昭和
5位 1965年 台風23号 (74.1m) 昭和
以上のように、平成になって増加しているといえるのは台風の上陸回数のみなのだ。実際には上陸する台風の数が多ければそれだけ被害が多くなる可能性が高いのだが、勢力の強さや台風対策という点を考えると必ずしも上陸回数=被害というようにはならない。
地球温暖化による異常気象が指摘されているが、実際には勢力+現在より低い台風対策設備という点で昭和時代の方が危険だったのだ。