植物は多様性に富んでる。
見た目や生息地だけでなく、木と草のようにその大きさも様々である。
そして何といっても100年を超える場合もある寿命の長さには舌を巻く。そんな植物の中に、砂漠という過酷な環境で1000年以上生きる植物がいる。
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まるでトウモロコシのような見た目をしているが、一生のうちで葉を2枚しか持たず(砂漠という栄養分の少ない環境では多くの歯を持つことが困難なだけでなく、それがエネルギー消費のコストにしかならないため)、実際には年月を重ねる度に避けてしまった葉で囲まれている。
和名はサバクオモト(中国のオモトという植物に似ていることが由来)。学名Welwitschia mirabilisにはラテン語の驚くべきという言葉が使われていることから、一部からはキソウテンガイという名前でも呼ばれている。
ウェルウィッチア最大の特徴は、1000年を超える長い寿命を持つことだ。
砂漠という極度に乾燥した地域に生息していることもあって、気孔から僅かな湿気を吸収したり、10mにもなる長い根元から地中の水を確保したりすることで命を繋いでいる。(ウェルウィッチアは短い茎から広い葉を出していて、それがが細胞分裂を繰り返すことで葉が伸び続けるのだが、先端は枯れてしまうのでその長さは2mを超えることは殆ど無い)。
成長が非常に遅く、発芽してから種が出来るまで25年もかかるとされ、これは長い寿命を持つ植物の中でも特に長寿といえる。
ちなみにウェルウィッチアの若い個体は殆ど発見されておらず、絶滅が危惧されている。そこで現在は世界中の植物園で栽培しながら種の存続を試みている(現地では自生しているウェルウィッチアの周辺を石のサークルで囲んで荒らされないようにしている)。