いよいよ年明けと共に花粉症の時期が近づいてくる。
毎年多くの人を悩ませる花粉症はいくつかの種類の植物の花粉に分類されるが、中でもより患者が多い花粉をまき散らすのはヒノキである。
そんなヒノキであるが、なんと東京から小田急線で1時間の神奈川県秦野市で花粉を出さないヒノキの木が発見された。
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東京からは電車で1時間ほどの場所にあるこの地域で、その希望の木が発見されることになった。
神奈川県立自然環境保全センターによると、2011年と2012年の花粉シーズンに約4000本のヒノキの花粉を調査したところ、なんと1本だけ花粉を出さない木が発見されたという。
後に調査が継続され、花粉を出さないヒノキは2013年4月の時点で確認されていた。
結果、発見されたヒノキが花粉を出さない理由は突然変異によるものと見られ、どうやら多くの人が期待する花粉を出さないヒノキの森が存在するわけではないようだ。
同センターによると、数年以内に6~7年以内に苗木を出荷して無花粉のスギを広めていきたいとしている。
ちなみに花粉症患者にとって花粉は悪しき存在以外の何者でもないが、実際には植物の繁殖(受粉)に必要不可欠なほど重要な存在でもある。
また無花粉のヒノキを大量に生産するコストや、仮にそのような植物が増えてしまった場合には自然な植物の繁殖が妨げられる可能性もあるため、花粉症の症状軽減と同時に失うものも出てくるだろう。
実際に花粉症が日本中で蔓延している原因は国による特定の植物の植林が原因であるなど、人間の過度な自然への干渉が思わぬ方向で害を発生させることがある。
花粉症を減らそうとするあまり他の点において新たな害が発生しないように注意するべきだろう。