250px Barack Obama and Tim Morehouse 2 ライトセーバーが実現するかもしれない!
ライトセーバーといえば映画「スターウォーズ」に登場する架空の武器で、その洗礼されたシンプルなデザインやカッコよさに憧れる人は世界中に存在する。

そんな人たちの願いが現実に叶うかもしれない。

光をくっ付けて分子を形成することに成功したという研究結果がMIT(マサチューセッツ工科大学)とハーバード大学の研究チームにより発表されたからである。

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光を構成する光子は、一般的な物質のように検知可能な質量は持たず、互いにくっつき合うこともない。レーザー光線を交差させれば光子は互いの間を突き抜ける。

しかし物理学者のミハイル・ルーキン氏らのチームが作り出した光粒子は、従来の光の挙動と異なり、ライトセーバーのような性質を持つという。

ルーキン氏らのチームは、金属の一種であるルビジウムの原子を真空空間に送り込み、ここで形成された金属の雲をレーザーで絶対零度に近いマイナス約268度まで冷却して、原子をほぼ静止状態にした。

この原子の雲に光子を照射すると、通常の光のように突き抜けることなく、一般的な物質と同じように原子に衝突。この過程で光子が減速し、互いにくっつき合って分子を構成した。

CNNより

272px LightsaberCollection ライトセーバーが実現するかもしれない!これまで、ライトセーバーの実現可能性は低いものだと考えられてきた。

光を制御して棒状の形にとどめておという事は不可能で、実際にライトセーバーが出来た場合、光の強さと同じ長さの刃が出来てしまうと考えられているからだ。

他の学者は、ライトセーバーが実現した場合にはプラズマによって刃のようなものが構成されるために、ボウリングのピンあるいはガラス瓶に似た形になり、強い衝撃を何度か受けると、剣の柄あるいは先端部分の磁場に穴が開く可能性があり、それにより、100万℃にまで熱せられたプラズマの火花が飛び散り、剣を持っている人にも害を与えるとも考えられている

今回の発表でも、ライトセーバーに直結することは無い可能性もあるとしながらも、これまで仮説の中にだけ存在していた光物質が現実に観測されたのは初めてのことで、これを応用すれば光の結晶(ライトセーバーのような実体を盛った光)のを作り出すことも可能かもしれないとしている。

現に、ライトセーバーの原型になりえる物はすでに存在している(ただのレーザーではあるが)。

遠くない将来、我々がライトセーバーを振るう機会に恵まれるかもしれない。