ケバエという名前を聞いた時、誰しもが毛の生えたハエやその幼虫を思い浮かべることになるだろう。
しかしケバエは名前にこそハエが付くものの、実際にはハエではなく蚊に近い種類であるとされている。
そしてこの虫の特筆すべき点、それはとてもグロテスクであるということだ。
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また名前にある「ケ」とは毛のことで、単純に毛深いのだ。
成虫には特にこれといった特徴があるわけでは無く、オスよりもメスの方が若干大きいという多くの昆虫の特徴をそのまま持っていることくらいである。春を迎えた移設に多く目にするようになるため、知らず知らずのうちにケバエを目撃している人も多いかもしれない。
そして問題となるのは成虫ではなく幼虫の方である。
通常のウジ虫を想像すればわかるようにその見た目は非常にグロテスクである。このケバエの幼虫はそのウジ虫が細長くなったような見た目に加え、全身に毛が生えているというオプション付きなのだ。
幼虫の間(冬の間)は土中や落ち葉の間に潜みながら動物の糞や腐ったものを餌としながら生活し、春になると成虫として飛び立っていく。
主に群れで生活しているケバエだが、生息環境によっては大量発生することもある。それと知らずに落ち葉をめくった時に遭遇場合にはそのグロテスクな集団に吐き気を催すことになるだろう。
そんなケバエであるが、先述したように動物の糞を餌とする習性を持っている。普通に考えた場合には汚い虫と思われてしまうかもしれないが、スカベンジャーという面を持ち合わせていると考えることも出来る。見た目に反して益虫な部分も持ち合わせているのだ。