n1 4 クモバエ、飛ばずに生涯を全うするハエ。
ハエは飛ぶ昆虫の中でも蚊やハチに並んでポピュラーな存在であるが、中には飛ぶとう行動を放棄して生きるハエが存在する。

名をクモバエといい、自分よりも大きな生物に寄生して吸血しながらその天寿を全うする珍しいハエである。

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クモバエは世界各地に生息する2~4mm程度の昆虫で、ハエという名前が付いていが翅(はね)を持たずに飛ぶことは無い
n1 4 クモバエ、飛ばずに生涯を全うするハエ。
生態は吸血性であり、その生涯のほとんどをコウモリに寄生しながら生活している(交尾と産卵の時だけ例外的に宿主の体を離れる)。
2847873171 aa5245e056 クモバエ、飛ばずに生涯を全うするハエ。
寄生されているコウモリ(他の動物に寄生している場合もある)にとっては迷惑極まりない生物で、繁殖に際して生まれた幼虫は母親の体内で育った後に宿主の血を吸うようになる。自身の体で無数にクモバエが繁殖し、知らず知らずのうちに多くの血を吸われてしまうのだ。
SuperStock 4201 28909 クモバエ、飛ばずに生涯を全うするハエ。
我々が知るハエとはかけ離れたその生態も奇妙なものであるが、飛ぶことを放棄して動物に寄生する生物なだけにその見た目も奇妙なもので、一般的に知られるハエとは全く違った姿をしている。

生物に寄生しながら血を吸うことに特化した形状。捻じれた胸部に宿主の体に張り付くための鉤爪のような足、非常に小さな頭を持ち翅は退化して無くなってしまっている。
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ハエというよりはクモと言い表した方がふさわしい外見だ。

クモバエが人間と接触する機会はほとんど無く(多くの場合コウモリに寄生している耐ため)、その姿を見る機会はほとんどない。
nycteribiidae a2656 pe2194 クモバエ、飛ばずに生涯を全うするハエ。
仮に遭遇して姿を目視出来ればクモと見間違えてしまうだろう。