コレラがガーナで蔓延!エボラに続いて流行拡大が懸念される事態に。
世界中で猛威を振るっているエボラ出血熱。それが終息する気配が無い中で新たな脅威が西アフリカから広がろうとしている。

日本でもかつて流行したコレラである。

仮にコレラも各地に広がることになった場合、世界各国はかつてない対応を迫られることになるだろう。

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コレラが猛威を振るっている地域は西アフリカに位置するガーナの首都アクラ。
Accra コレラがガーナで蔓延!エボラに続いて流行拡大が懸念される事態に。
2014年6月以降、この地域一帯で3000人を超える感染者が出ていて、今後も感染者が装荷することが予測されている。また首都での感染拡大という点から、感染者の増加する早さや、各地に移動する人の多さを考えると、感染拡大を止める対策は急務となるだろう(アフリカでは歴史上幾度となくコレラが流行したことがある)。

コレラは我々日本人にも聞き慣れた病気ではないだろうか(かつてはコクリと呼ばれていた)。日本でも幾度か流行したことがあるが、中でも最も知られているのが江戸時代から明治時代にかけての全国的な流行である。
cholera victim at sunderland 1832 コレラがガーナで蔓延!エボラに続いて流行拡大が懸念される事態に。
明治時代にコレラが全国に広がったの原因の1つが、それまで関所を通じて人の行き来を制限していた制度を廃止して人々の移動が活発になったことであると考えられている(今回アフリカで起きている感染拡大を止めるには江戸時代のように人間の移動を制限することがベストかもしれない)。
 コレラがガーナで蔓延!エボラに続いて流行拡大が懸念される事態に。
コレラに感染してしまった場合には下痢や嘔吐による脱水症状によって命を落とす危険があり、感染者の嘔吐物や排泄物からウイルスに感染してしまうこともある。致死率は型によって違いがあり、アフリカで拡大しているエルトール型の場合には10~20%程度だ(アジア型は70%)。
cholera bacteria コレラがガーナで蔓延!エボラに続いて流行拡大が懸念される事態に。
現代はワクチンが開発されているのだがアフリカ各国ではそれらが備蓄されていないこと、上下水道が整備されていないことによる不衛生な環境であることから今後の感染拡大が懸念される。

コレラ+エボラというかつてない挟み撃ちが我々を待ち受けているのだろうか。それとも、これまでに幾度となくあった流行で終わるのだろうか。