ナチス時代、ヒトラーの護衛を務めていたローフス・ミシュ氏が
9月5日に心臓発作によってこの世を去った。
ローフス・ミシュとはいったいどのような人物なのか。
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ローフス・ミシュ氏は1917年7月29日に 旧ドイツ帝国シュレージエン(現ポーランド、シレジア)で誕生した。
2歳までに両親を亡くし、
1937年、20歳の時に武装親衛隊に入隊した。
ドイツ軍のポーランド侵攻の後にヒトラーの側近となる。
ヒトラーが彼に寄せていた信頼はとても強いもので、ベルリンの総統官邸、
ドイツ軍の大本営での武器の携帯を唯一許されていた人物でもある。
彼以外、ヒムラー ゲーリング ヘスなども入り口で武器を預けることになっていたということから、いかにヒトラーにとって重要なポジションであったかが伺える。
ローフス・ミシュ氏の持つ最も特徴的な経験は、ヒトラーの地下壕に常駐し、
ヒトラーの自害とゲッベルスの自害の現場にいた事だ。
戦後ソビエト軍の捕虜となった彼はヒトラーの自殺を信じていなかったスターリンに真相の自白を迫られたとされている。
戦争が終わった9年後の1953年に釈放され、ドイツで内装業を営んでいた。
彼はヒトラーの死の真相を知る数少ない人物であっただけでなく、
当時のナチスドイツの中心を知る数少ない生き残りでもあった。
彼が所属していた武装親衛隊とは、
ヒトラーが創設した私兵部隊のような集団で、
陸軍の反逆からヒトラーの身を守ることを任務としていた集団である。
立場としては軍でもなく警察でもないという特殊な立場で、ヒトラー親衛隊の構成員から成る武装部隊であった。