ノミは日本人にとっても身近な昆虫で、犬などを飼っている人ならば幾度となく被害にあったことがあるかもしれない。
日本でノミといえば人間を刺して痒みをもたらす忌まわしい生物であるが、世界最強のノミであるスナノミはそのようにやさしい習性ではない。
なんとスナノミは人間の足裏に住み着く習性があるのだ。
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これらの地域をサンダルなどの軽装で歩こうものなら、ふと気が付くと足の裏にスナノミが寄生している可能性は低くない。
スナノミは歩く人間の足に寄生し(一説には卵が足の裏に付着するともされている)、皮膚の中に入り込んで吸血をする。
スナノミに寄生された場所は、スナノミ自身が吸血することによって体を膨らませるため、10mmほどの水疱瘡のような膨らみが出現する(ウオノメと勘違いしてしまう場合も多く、摘出する際には卵が皮膚に残らないように周囲の皮も摘出するのが好ましい)。
放置すると化膿して炎症をおこすだけでなく、運悪くメスのスナノミに寄生されていた場合には産卵場所となってしまい足の裏がノミの巣になってしまう。
また、人間だけでなくチンパンジーなどにも寄生して勢力を拡大しているとの指摘もある。
アフリカで問題となっているスナノミ症(ノミが体中で繁殖して吸血を行い、次第に衰弱して場合によっては命の危険がある病気)の原因でもある。
スナノミの原産地はアフリカであるが、奴隷貿易によって南北アメリカに広がっていったという深い事情がある。
海外へ、特にアフリカに渡る際はくれぐれも裸足にならないように心がければスナノミの被害を減らすことが出来る。