海で最も大きな生物と聞けばシロナガスクジラが最も有名であることは多くの人の知るところだ。
しかし体長という意味での世界最長の生物はシロナガスクジラではないことを知っている人はどれだけいるだろうか。
その生物の名前はクダクラゲ。体長50mを超えることもある生物だ。
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体長は最大で40m~50mの長さにもなる個体が確認され、1匹のクダクラゲを構成するクラゲの中にはクラゲ型やポリープ型が混在している。それぞれのクラゲが遊泳機能や捕食機能を、さらには消化機能といった役割を分担している。
クダクラゲが生息している海域は外洋の深海域。深海は地上でいうところの砂漠と同じような不毛の場所で(大陸棚から離れているために栄養分が少なく、深海までは太陽の光も届かないため)、餌となる生物も当然少ない。そこで群生することにより餌を捕獲する確率を増やし、栄養分をシェアすることで生存を図っているのだ。
似た種類の生物としては、マヨイアイオイクラゲという同じように群生生物として多数の個体が1つの生物を構成しているものがいる。まるでカーテンのように広がりながら獲物を捕食することが特徴で、生物発光によって獲物を集める。
地球にはさらなる巨大生物が存在する可能性も高いのかもしれない。