年末になって忘年会などお酒を飲む機会が増えることで居酒屋のお世話になるサラリーマンや学生が増えてくるこの季節。
多くの人がその時間を心待ちにして至福の時間を堪能するが、そんな楽しみに水を差す出来事が流行り始めている。
それはプチぼったくりと呼ばれ、一部の居酒屋などで問題となっている。
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始まりは多少強引な客引きだ。
客引きは会話の中で飲み放題1000円ポッキリなどといった言葉を投げかけてくる。
NHKで紹介された事例では、客引きの飲み放題1000円という言葉を信じて居酒屋に行った男性は会計の際に当初指摘された額の4倍近い3780円を請求されたという。
請求内容は1000円の他に、お通し840円、サービス料460円、その他席料などが含まれていてその合計は3780円、合計の料金が少額であるためにプチぼったくりなどとされているが、当初の4倍を請求されたと考えるとプチなどという言葉では済まされない額を請求されているのだ。
元客引きの男性はその実態を語り、サービスの悪さなどの実態を明かしている。
・料理の質は悪く、水菜だけのサラダや冷凍のシューマイを提供する
・リピーターを獲得することを前提としないのでサービスは悪い
・新規の客のみを目的とするので、客は質の悪さや価格の実態を知らない
・バックマージンも多く(多ければ売上の20%)、月に50万以上稼ぐ客引きも存在する
・店の質・料金・立地が悪くても客引きが客を連れてくるため、多くの居酒屋が客引きに依存している
・客引きは歩合制なので、ある意味でノーリスクハイリターンである
・客は飲んでるから多少高くてもあまり気にしていないことが多い
これらの実態を問題視した新宿商店街組合は事態を重く見た区と共同で客引き禁止条例を制定したものの、条例には罰則が無く客引きはあまり減少していない。
また夜22時にパトロールが終了するため、その後の時間帯には再び客引きが現れるというイタチごっこのような現状になっている。
全ての客引きがぼったくりというわけではないが実際に客引きの中にはそのような危険が隠れていることを認識することが大切で、店を変える際にはすでに出来上がっている人も多く冷静な判断が出来ない場合も多い。
年末には居酒屋を利用する機会が増えるため悪質な客引きに引っかからないように心がけよう。