2014年2月26日、日本中に中国大陸からPM2.5が飛来。各地で高い数値を観測しただけでなく一部地域では外出制限や警戒情報も発令される事態となった。
2月27日と28日には日本各地で雨が降った影響から大気中のPM2.5の濃度が減少したものの、これまで空中を漂っていた汚染物質が雨と共に地上に落下してくるという点では決して安心できない。
そして4月~5月にかけては越境汚染が更なる広がりを見せることが懸念されている。
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中でも福島県では県として史上初の注意喚起を促す事態となり、PM2.5の汚染拡大がより深刻なものになっていることが判明した。
今後4月~5月にかけて中国からPM2.5が飛来することによる越境汚染が広がっていくことが懸念されている。
春にかけて日本を覆っている高気圧は大陸から運ばれてきたもので、その高気圧に乗って日本列島にPM2.5が飛来しているため、例年4月~5月にかけてその高気圧が汚染物質を含んだ状態で東シナ海を超えて日本各地を覆う。主なPM2.5の発生場所である北京では高濃度の大気汚染物質が広がり晴れた日の昼間でも空が見えない日が続いている。
中国で発生する汚染物質の量に比例するように日本各地(特に九州地方)で大量のPM2.5が観測される可能性が高く、事前に出来る対策(マスクの準備等)を講じると良いだろう。さらに気温の上昇による花粉の発生と中国の黄砂が混じることによって多くの人に被害が出るのではないかと懸念されているため、日頃から気象情報に注意を払おう。
ちなみに日本を覆うPM2.5の半分以上が大陸からのものであるが、日本国内で発生している汚染物質も含まれていることを忘れてはいけない。