エジプトで有名な都市の名前は首都カイロと考えて間違いないかもしれない。
しかし、少しでもエジプトについて知っている人ならば、アレクサンドリアという名前を聞いたことがあるだろう。この美しい名前の都市アレクサンドリア、現在は小規模な都市として栄えてはいるものの、古代エジプトの痕跡はその姿を残していない。
なぜならば海底に沈んでいるからだ。
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名前の由来は、ギリシャからインド周辺に至る巨大帝国を作り上げたアレクサンドロス大王である(アレクサンドリアとはアレクサンドロス大王の征服地につけた名前で、意味はアレクサンドロス大王の都)。
アレクサンドロス大王の名前は英語読みでアレキサンダー大王となる。
アレクサンドロス大王の次の時代、エジプト周辺を支配したプトレマイオス王朝の都市として繁栄。地中海やインドなとの貿易港としても栄えた。しかし、悲劇の女王クレオパトラの時代を境に繁栄は急速に終焉を迎えることになった。
そして幾度となく地震に見舞われてしまい、最後には海の中に姿を消してしまったとされていたからだ。
1994年に海底で偶然石材が発見されたことがきっかけとなり、1995年に海洋研究者と考古学者たちによって本格的な調査が開始され、その結果アレクサンドリアの海底からは巨大な石材や彫刻品の欠片と思われる品々が陸揚げされた。
1996年には古代遺跡の跡も発見され現在も調査中であるが、プトレマイオス宮殿(クレオパトラが住んでいた)の可能性もあり、さら周辺には5000を超える古代エジプトの遺物が眠っていることがわかっている。
クレオパトラの真相や古代エジプトの情景が我々の前に姿を現す日は近いだろう。