日々人間の常識を超えた現象が発生し、人類に残された最後の大陸である南極。
この大陸にダイヤモンドが眠っている可能性がオーストラリアのチームによって発見された。
しかし、残念なことにこのダイヤモンドが発見されたとしても現在それを採掘することは困難なようだ。
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キンバーライトは地下のマグマが急激に冷えて固まった際に生成される物質で、その条件が成立するにはマグマが地表に噴出して固まる現象、噴火が原因となる。
先カンブリア時代の造山運動(巨大な山脈などを形成する地殻変動)により生成されたダイヤモンドが世界中に分布している。ちなみに今回発見されたキンバーライトは約1億2000万年前の白亜紀の物であると判明しているため、大陸移動やそれに伴う火山活動によって生み出されたとみられている。
これまで南極大陸は人類が住む大陸と1つに繋がっていたと考えられていたため、アジアやアフリカなどでダイヤモンドが発見されるならば当然南極にもダイヤモンドが存在すると考えられていた。
ダイヤモンドは南極大陸のプリンスチャールズ山脈北部にて発見されたのだが、その発掘には大きな壁が存在している。
それは南極の過酷な環境だ。
最近南極で超低温が観測されたように、鉱物を継続的に採掘するには環境が過酷すぎることや南極の調査自体が進んでいないこと、人間がほとんど住んでいないこと、輸送手段や電源の確保といった観点から採掘は困難と考えられている。
以上の理由からゴールドラッシュのように南極に資源を求めて各国が大挙しても大した成果を上げることは出来ないだろう。
しかし、今後は南極産ダイヤモンドが新しいブランドとして流通する可能性もある。