アヴァロンという地名を聞いたことがあるだろうか。
アヴァロンという言葉を聞いたことがあっても、それが何らかの神話やフィクションのようなイメージしか持っていないという人が大半だろう。
アヴァロンとは伝説上に存在する島の名前で、今でも世界各地にアヴァロンの地であった可能性が残る場所が存在している。
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どうやらアーサー王の剣が鍛えられた島こそがアヴァロンであり、最終決戦の後に彼が運び込まれた場所もアヴァロンであるという(魔女であるモーガンによる治療を受けた)。この場所はある種の楽園として表現され、作物は手入れ無しで育ち、そこに住む人間は永遠の時を生きると考えられてきた。当然アヴァロンは架空の地名であるという説が有力であったが、近年イングランド南西部のサマセット州の古都グラストンベリーなのではないかという説が議論を呼んでいるのだ。
ラストンベリーは紀元前1世紀にキリストの血を受けた聖杯が持ち込まれた場所ともされ、イギリス初のキリスト教上陸地であると同時に聖地と考えられている場所だ。
それだけではただの聖地ということになってしまうのだが、1191年にこの地の修道院からアーサー王と妻であるグィネヴィアの遺体が発掘されたという逸話が残っており、ともに埋葬された十字架にはアヴァロニアという地名が記されていたとされている(両者の遺体は1276年に再び修道院に埋葬されたとされている)。
アヴァロンはグラストンベリーの地なのか、それともフィクションの中の存在なのか。