U363P886T1D9776F12DT20120308132036 癌患者が中国で急増中!喫煙や環境汚染が原因とされる一方…。
中国で癌患者が急増している

以前にも8歳の子供が肺癌になるなどの事例が報告されているこの国で、現在は癌患者そのものが急激に増えているという。

原因は喫煙や環境汚とされているが、患者増加の理由は日本にも当てはまる平均寿命の延びも関係があるかもしれない。

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2月4日の「世界がんデー」に合わせてWHOが公表したデータによると、中国ではここ数年で爆発的に新たな癌患者が増えているという。

中国で新たに癌と診断された人数は307万人(世界の21%)、癌で命を落とした人数は220万人(世界の22%)に上る。また肺癌に関しては世界の30%以上を中国人が占めている。
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WHOが肺癌の原因は大気汚染であると発表するなど、ここにきて注目を集めている。

中国での癌患者増加の原因は中国各地で社会問題となっている大気汚染や、所得増加によって喫煙率がふえたことが挙げられている一方で、癌患者が増えている理由として、大気汚染や喫煙は僅かな要因の1つでしかないという考えも存在する。

中国の人口が13億人(一説には15億人とされる)、世界の人口が70億人と考えた場合、世界の約20%が中国人という計算になる。その場合、上記のように新たな癌患者が世界の21%を占めている点などは人口比率の観点から見ると至極当然の結果なのだ。

また、日本でも癌患者が増加した理由に平均寿命の延びが挙げられることが多いように(戦争や飢饉などの要素が存在しないために結果として長寿となり癌が発症する確率が高くなる)、中国では1990年時点で64歳であった平均寿命が2011年時点で76歳にまで上がっている。

これらの要素を総合すると、中国で癌患者が増えた理由は喫煙や大気汚染だけではななく、人口増加や平均寿命が関係していると考えられるが、肺癌に関しては両者のどちらの数字と比べても突出していることから原因は大気汚染と喫煙と考えて間違いないだろう。
china tmo 2013014 癌患者が中国で急増中!喫煙や環境汚染が原因とされる一方…。
仮に中国で発生した大気汚染物質が大量に流れてきた場合(現在も流れてきている)、日本人にとっても他人事では済まされない事態になるだろう。