中国では我々日本人の常識では想像もつかないことが起きている。
手抜き工事やあらゆるものの爆発、さらに人間同士の騙し合いのように、もはや中国は何でもありといった感じになっている。
そんな中国で今問題になっていることがある。
水道水から塩水が出ることがあるのだ。
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しかし水道水から塩水が出る場所は実際に存在する。しかもそれはアフリカのようなインフラが整備されていない地域ではなく、人口2400万人を擁する世界有数の都市上海だ。
中国で最も長い長江の河口に位置する上海では、実に飲用水の70%をこの川の水に頼っている。その長江の水量が減少する冬場に備えて上海中にいくつかの貯水池が設けられているのだが、その貯水池にも水が行き渡らない程の水不足になり、なんと海水が流入してしまっているという。
海水が入り込んだ貯水池とそれに連なっている水道は極一部ではあるものの、人口の多い上海ではその影響を行ける人数が200万人にも上っている。
中国では上海のような都市部に人口が集中していて、これからも増加するであろう水道への需要に対してさらに貯水池を建設しているのだが、これまでよりもより海に近い場所での建設となっているので、場合によっては塩水の被害を受けやすくなる可能性がある。
海水流入の原因は温暖化による海面上昇であると発表されているのだが、実際には中国政府が進める過度な開発が大きな原因であると見られている(先述したような位置に貯水池を建設する理由も無計画に都市整備を進めて立地が無くなったことが理由である)。
さらに長江の上流地域の開発によって自然が本来有していた貯水機能が減り、中流地域では乱立する工場によって水が使用されて沿岸部の方まで十分な水が行き渡らなくなっている。仮に水が減る時期が多くなると川の底が徐々に高くなり、大雨の度に周辺地域は洪水に見舞われることになる。
水道水に塩水が混じると人々の健康が脅かされるだけでなく、地方の水を強引に都市部に集中させる等(実際に北京五輪の際には地方の水を制限して北京に当てた)、国民の不満が多くなっていくだろう。