デッドマンヒルズという地名を聞いたことがある人は少ないだろう。
日本のいわくつきの場所を外国人が知らない様に、アメリカでも知る人ぞ知る呪われたスポットがある。それがデッドマン・ヒルズ、その名の通り死者の丘と呼ばれる場所で、悲しい歴史が隠れたスポットだ。
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南北戦争以前、アメリカ南部の各州には大量の奴隷を逃がす目的で秘密の鉄道網が敷かれていて、ミネソタ州も同じく奴隷が逃避行で通過する地点の1つだった。
デッドマン・ヒルズには大きな木が植えてあるのだが、これは当時この地まで逃げ延びたものの墓標だとされている。ある奴隷が逃避行を続けたものの奴隷商人に捕まってしまった。杭に繋がれた鎖をなんとか引き抜き、それを引きずったまま再び逃亡を開始した奴隷は、町はずれの農家に逃げ込んだものの待ち構えていた奴隷商人に射殺されて丘に埋められてしまった。というのが墓標に伝わる言い伝えなのだが、この丘がアメリカでも有名な場所とされる理由も同じくそれを境に始まったとされている。
奴隷を射殺した商人が後にこの丘を通過した際に急に心臓発作を起こして死亡し、偶然なのか必然なのかこの丘に埋葬された話が周辺に広がり、いつしかこの地はデッドマン・ヒルズと呼ばれるようになったという。
それ以降デッドマン・ヒルズでは奇妙な事件が相次いだ。農場の関係者が苦痛に顔をゆがめた状態で息絶えているところが発見され、奴隷が逃げ込んだとされる農場の小屋でも謎の現象が起き、丘で突然死する人が出た。
現在でも墓標を目指した6人の若者のうち3人がほぼ同時に心臓発作を発症して病院に運ばれたこともあり、言い伝えを知る地元の人々はデッドマン・ヒルズにはあまり近寄らないという。
カタカナ語の名前では少し怖さが伝わらないかもしれないが、日本だけでなくアメリカにも古くからの曰く付きの土地があり、同じように地元の人々の生活に深く関わっている。