最近日本では「異常気象」という言葉を聞かない日は無いかもしれない。
本来異常気象という単語は頻繁に使用されるようなものではないのだが、ここにきて異様な頻度で登場している。
これは今後日本が危機的な状況に陥る可能性を示している。
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日本ではゲリラ豪雨・水不足・大型の台風・竜巻・猛暑・寒波・豪雪などの現象が起きた。これらはただ異常気象に関連する単語を並べたわけではなく、実際に短期間に日本で実際に起きた異常気象である。
元々異常気象という言葉が使われることは珍しい。その理由は異常気象という言葉の定義にあるのだが、本来の定義は気象庁と世界気象機関でそれぞれ違った指針がある。
気象庁の示す異常気象
・過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候世界気象機関の示す異常気象
・平均気温や降水量が平年より著しく偏り、その差が25年に1回しか起こらない大きさの現象
今では毎日当たり前のように使用されている異常気象という言葉。定義を知らず知らずのうちに使っている場合もあるかもしれないが、実際に異常気象が頻発していることが原因で使用されることがほとんどである。これは現在の気象状況が異常な状態であることを示している。
今後の異常気象の展望について国立環境研究所は、ヨーロッパなどでは雨不足などの土壌の乾燥によって年々の気温の変動幅が増加して極端な高温を記録する都市が増える可能性を指摘し、日本においては極端に多い降水量を観測する機会が増えるとしている。
2003年にヨーロッパ(特にフランス)を襲った熱波は、本来ならば46000年に1度起こる程度の異常気象であったことも明らかになっている。
異常気象の原因はまだ判明しておらず、温暖化の影響とされる一方で正常な環境変化の内であるといった説もある一方、地球の自浄作用であるという説まで存在する。
今後異常気象が通常の状態となってしまい、これまで使用されてきた異常気象という言葉は無意味なものとなっていくだろう。