日本では少し危険でも可愛らしい虫として知られているミツバチ。
しかし同じミツバチでも南北アメリカ大陸にはアフリカナイズドミツバチという恐ろしいミツバチが生息している。
このハチは通称キラービーと呼ばれ、その凶暴性から人間や家畜に猛威を振るっている。
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名前からもわかるようにアフリカミツバチは本来アメリカ大陸に生息していなかったのだが、養蜂に使用する目的で持ち込まれたセイヨウミツバチとアフリカミツバチが交配して現在猛威を振るっている新種のアフリカナイズドミツバチ(キラービー)が誕生した。
新たなアフリカナイズドミツバチはとても攻撃的な本能を有し、敵として認識した生物に対しては集団で執拗な攻撃を仕掛ける。その攻撃性から付いたあだ名がキラービー(殺人蜂)である。
南米から北上したアフリカナイズドミツバチは北米大陸にも猛威を振るい、アメリカ南部のアリゾナ州では重さ400kgを超える豚が数十万匹のハチに襲われて死ぬ事件も発生している。
防衛本能と凶暴性を併せ持ち集団で行動していること、さらに外来種(さらには交配によって誕生した新種)であるために天敵が存在しないことからその数を増やし続け、アルゼンチン・メキシコ・アメリカなどに広がり人間との争いを繰り広げている。
各国で対策を講じようとしているものの、現時点で有効な対策は打ち出せていない。
しかし日本人に馴染みの深いオオスズメバチと比べた場合、危険性はスズメバチの方がはるかに高い。アメリカ政府は日本からスズメバチを持ち込んでアフリカナイズドミツバチの撃退を発案したもののスズメバチの脅威を危惧したために断念したという逸話もある。
仮に日本に生息していたとしたらこれほどの脅威とはならなかったかもしれない。