2020年代から地空の気温が急激に上昇する可能性があると、ハワイ大学の研究チームが発表した。
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現在の地球では地球温暖化の進行が指摘されているが、今回の発表によると、2020年代から地球の平均気温が過去にないスピードで上昇するという。今回このような発表をしたハワイ大学などの研究者によると、熱帯地域を中心として、2020年から年平均気温が過去150年間に経験した最高値を常に上回る「新たな高温時代」に突入するという。
熱帯地域を中心として平均気温が上昇する理由は、赤道付近であるために、太陽の影響を強く受け結果的に気温の上昇幅が大きくなるためだと考えられる。
各地に予想される影響は多種多様だと思われる。特に熱帯地域は途上国が多く砂漠化や食糧不足などの問題を抱えているだけでなく、先進国のような温暖化対策の技術(太陽パネルやエコカーなど)やインフラ(海面上昇対策の防波堤など)や経済力を持ち合わせていないために、被害が大きくなるとみられている。
気温上昇により各地に予測される影響
アフリカでは、水不足により7500万人~2億5000万人が被害を受け。農作物の収穫量が50%減少すると考えられている。経済力が無い地域のため一層の被害を受ける。
アジアでは、急激に増える人口や中国やインドの急激な都市化により、自然環境にとって大きな負担となる。気温の上昇はその負担をさらに大きくし、沿岸部では洪水の被害が増える可能性がある。10億人以上が生活するための水に困るとされ、中央アジアや南アジアの農作物生産量は30%減少し、深刻な食糧不足になると考えられている。
オセアニアでは、経済が発展している地域が多く技術もあるため、他の地域に比べて影響が少ないと考えられる。しかし、気温上昇が海に与える影響も少なくないために、サンゴの減少などが広がる。
ヨーロッパでは、洪水被害、熱波、森林火災が増加する危険が指摘され、寒さに適応した生物は気温上昇の影響で絶滅する可能性がある。
南米では、アマゾンの熱帯雨林が減少し動物の多様性が減ると考えられ、現時点では技術不足や資金不足の問題で対策が打てていない。
北米では、山岳地域の氷河が溶けやすくなり、溶けた水による河川の洪水が増える可能性が指摘されている。山岳地域でない場所では川に流れる水の量が減り、多くの人が深刻な水不足になると予想される。
日本では、ゲリラ豪雨や台風の増加。マラリア上陸の危険性や夏の長期化が懸念されている。
予測される被害はあくまでも気温上昇が深刻になった場合であり、実際には地球温暖化懐疑論という、温暖化は人類が原因ではなく、地球の気温の上下周期の一環であるという説も存在する(実際に恐竜が生息していた時代は現代より気温が高かったと推定されている)。