スペイン北部に存在する洞窟で人間の大腿骨が発見された。
そしてその骨を鑑定した結果、なんとDNAが生きていたことが判明。同時に年代を測定したところ、どうやらその人骨は今から40万年前の物であるという。
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この地では以前から初期の人類が使用したとみられる石器類が発見されることが多い場所で、アタプエルカの洞窟として世界遺産にも指定されている場所である。
シマ・デ・ロス・ウエソスの洞窟で新たに発見された人骨は28体にもなり、このことからどうやら洞窟自体の使用目的は埋葬地であったと思われる。
発見された人骨からDNAを採取したところ、なんとその解読に成功し、ヒト属としては世界最古のDNA鑑定となった。
洞窟という気温が一定の場所に比較的良い状態でDNAが保存されていたことや、技術の向上によってDNA鑑定の精度が向上したために鑑定することが出来たと考えられる。
同時この発見はにさらに過去のDNAを鑑定することが出来ることを証明する形となった。
↓幾度となく発見されている骨
人類の祖先が誕生したのは今から120万年前で、現代人の祖先である新人(ホモサピエンス)が誕生したのは20万年前であるため、今回DNA鑑定に成功した人類は新人のさらに前の旧人である。
これまでヒト属の最古のDNAは12万年前の化石に留まっていたため、今回の発見でそれを30万年遡ることになった。
今後は人類の進化の過程だけでなく、世界にどのように広まっていたかについても新たな事実が判明してくるだろう。