年明けの季節恒例、インフルエンザ流行期が到来しようとしている。
毎年多くの感染者を出すインフルエンザ。2014年は1月6日を境に感染者が急増しており、本格的なインフルエンザ流行期に突入。
厚生労働省は季節性インフルエンザ3種類のどれにも流行の可能性があると発表した。
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東京都の公表したデータによると、2014年1月12日時点までのインフルエンザ患者の内訳はそれぞれ、
H3N2亜型が43%
A型H1N1亜型(2009年に世界中でパンデミックを引き起こした型と同じタイプ)が32%
B型が25%
である。
厚生労働省が現時点で用意している対策は
インフルエンザワクチン3328万本の備蓄
タミフル800万人分
リレンザ630万人分
ラピアクタ100万人分
イナビル700万人分
となっている。
事前にインフルエンザを予防する方法としては、
マスクを着用する(効果に賛否両論ある)
人込みを避ける(日本ではほとんど不可能)
手洗いとうがい(手と粘膜の洗浄に効果的)
感染者とは一時的に距離を置く
体力をつける(食事や運動)
予防接種を受ける(流行の型と違った場合は効果が無い)
などがある。
インフルエンザウイルスは多くの人に感染する。それだけに患者の人数が多くなり、そこには金の流れが存在する。
テレビなどではタミフルなど抗インフルエンザ薬の副作用(副作用が無い薬はこの世に存在しない)を必要以上に報道する一方で、某ヨーグルトがインフルエンザに効くというような誤った情報を流し(多くの感染者が出た佐賀県有田町で小学生にヨーグルトを食べさせたところ患者が減ったというもので、抵抗力の上昇による感染減少が原因であった場合には特定のヨーグルトでなくとも体に抵抗力は身に付くことや、時間が経って患者の人数が平均に回帰した可能性も十分あり得るにもかかわらず、あたかも特定のヨーグルトに抗インフルエンザ効果があるかのようなスタンス、医師が行った科学的根拠に沿ったかのような報道がされ、結果多くの人が商品に押し寄せただけでなく、臨床試験としての条件である実験目的を明かさないといった項目を満たしていないことも批判の対象となっている)、インフルエンザをビジネスに利用しようとする動きがみられる。
ちなみにその某ヨーグルトの実験に参加した医師は
「私は可能性を示唆しただけ、しょせんはヨーグルト、皆さんには冷静になってほしい」
として世論の盛り上がりはマスコミの過剰な報道姿勢に問題があるかのような発言をしている。
インフルエンザの対策は自身の健康に気を配ること、特に感染者の大部分を占める小学生や、感染した場合には命に関わる事態となりやすい高齢者は医師の診察を最優先し、世の中に溢れている情報を鵜呑みにせず的確な対応を心がけよう。