福島第一原発での事故以来日本各地で原子力発電所の稼働を見直す動きが起きた。
多くの場合、将来のエネルギー供給や火力発電に使用する燃料調達コストによる電気料金の値上げ、事故の際のリスクの大きさなどを根拠とした原発稼働の是非が話題となっている。
その影響で日本中の原発が停止しているが、どうやら思わぬ環境変化をもたらしているようだ。
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各地で原発の意義が問われようとしている中、なんと原発停止によって海の環境が回復し始めたという。
鹿児島の川内原子力発電所(せんだいげんしりょくはつでんしょ)の周辺では、原発が稼働していた時代に多くの生物の死骸が海岸へと漂着していたという。
種類は小型の魚からサメまで多種多様で、原発の影響で周辺海域に深刻な環境破壊が進んでいると指摘されてきた。
最近になって死骸の漂着が少なくなったと指摘されていて、その原因は原発から排出される温排水が原発停止の影響で海に流れなくなったためと考えられている。
温排水はこれまで幾度となくその環境への悪影響が指摘されてきたが、放射能の影響の陰に隠れて多くの人はその存在を知らなかった。
温排水は原子炉を冷却した水をさらに冷却するための水であり、間接的な冷却に使用されているといってもその温度は高温で、さらに幾分かの低濃度放射性汚染物質も排出されている(また取水口から吸い込まれる魚も多い)。
温排水が放出されると周辺の海水温が上昇して生態バランスに乱れが生じ、先述したように生物に多くの被害を与えた。
画像は九州電力より
そして現在になって原発停止の影響から周辺海域の温度が元に戻り、生物たちの環境も改善されることになった。
今後原発再稼働の是非が問われる際に新たな火種となるだろう。
最近のペンタゴンレポートはどうなっているのかな?2030-2050とか?