大手旅行会社であるエクスペディアジャパンが世界24ヶ国を対象にした有給休暇取得率を発表した。
気になる日本の結果は、当然のごとく圧倒的最下位となり、変わらない強さを見せつけると同時に日本人の深刻なワークライフバランスが表面化するデータとなっている。
これまでにも日本人は休暇が少なすぎると指摘されてきているが、一向に改善の気配がみられないことが明らかとなった。
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このデータを見てわかることは、日本の有給休暇日数は欧米各国と比べてあまり低いわけではないこと、それにも関わらず実際に取得できている休暇日数は他国と比べて低いことである。
一般的に日本では有給休暇が取得しにくいとされている。
その理由は日本に根強く残る村社会と呼ばれる社会構造で、その影響が本来はビジネスという効率を重視しなければいけない会社にまで浸透しているのだ。
村社会の例
・出る杭は打たれる
・長い物には巻かれ、流れには棹を差す
・寄らば大樹の陰(頼りにするには勢力の大きい方が良い)
・横並び
・事なかれ主義
・自我の存在を認めない
・厳しい上下関係
・多様性や少数派の存在を認められない
また、欧米のように個人の仕事内容や範囲が明確化されていないために、有給取得によって会社全体の仕事が増えるという考え方が先行しているため、有給の取得＝会社の損害と必要以上に考えてしまう人が多く存在する。
有給未取得は個人の意思であるとされてしまえばそれまでであり、これは会社側が労働者に比べて極めて有利な立場であることを意味している。
対策としては有給未消化分を会社が買い取るくらいしか方法が見当たらないため(今の日本の労働環境の劣悪さは効率性の無さや村社会の古い考え方が根本なので急な解決は不可能であるため)、今後の法整備が期待される。
ちなみにこれらのデータは有給休暇日数だけを調査したものであるため、勤務時間や休暇日数などか考慮されていないことこ考えると日本の劣悪な労働環境の極一部のデータでしかないのだ。
数年後には冗談で済まされない社会問題となっているかもしれない。
