7a407dc0 お盆明けに痛感!日本人の少ない休日。日本人の休暇日数が世界的に見ても異様に少ないと話題になっている。

お盆の時期、
サラリーマンなどの働く人々にとってはつかの間の夏休みとなった。
「夏休み」という言葉を嫌いな人はおそらく誰一人としていないだろう。
そしてその短さが日本独特のものであることを知っている人もいないだろう。

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子供の頃と社会人の「夏休み」の決定的な差は何といってもその長さである。

社会人になって
「子供の頃は夏休みが長かったなー」
と考えることは恐らく誰しもが通る道かもしれない。

また世界中にも日本と同じように夏季休暇が存在する。
そしてその長さは日本のそれとは比較にならないものである。

世界の企業の夏休み事情

オーストラリア・・・1ヵ月半
スペイン   ・・・1ヶ月
スウェーデン ・・・齢に応じて25日から32日
オーストリア ・・・35日
フランス   ・・・5週間+労働時間が半分になる日が2週間
ポーランド  ・・・46日 ※10年以上働いてる人は+10日
ドイツ    ・・・最低33日・最大37日
イタリア   ・・・最低32日・最大42日
ノルウェー  ・・・平日だけで25日
日本     ・・・3日

ご覧になっていただければわかるが、
まるで日本だけサンプルを間違えたかのようなデータなのである

もちろん欧米諸国には定時出勤および定時帰宅のオプション付きである。
(強制参加の飲み会などはもちろん存在しない)

日本では労働者=ロボット
欧米では労働者=人格ある人間
というように感じなくもない。

欧米の休日日数は日本人からすれば非常識と言える。
もし日本において欧米ほどの休日申請をすれば精神科の受診を勧められるだろう。

しかし欧米から見れば日本の休日日数こそが非常識であり狂気の沙汰である。
もし日本人と同じ日数だけの休日申請があれば絶対に却下される。

もっと休日を取らなければいけない

という理由で。

63a9efec お盆明けに痛感!日本人の少ない休日。

労働生産性という言葉をご存じだろうか。

「労働時間に対しどれだけの価値を生み出せたか」

というものである。

OECD(経済協力開発機構)という国際機関がデータを発表したところによると、
日本の労働生産性は先進国で最下位であるとわかった。詳細はこちら

経済危機で若者の半分が失業して昼寝までしているスペインよりも、怠け者とバカにされているイタリアよりも、生み出してきたものは少ないのだ。

これは日本が特有の
・常識
・習慣
・付き合い
といった効率を無視した余計なものに捕らわれているからこそだろう。

グローバル化が進む中で日本が見直すべき事は多いが、
最初に見直すべきなのは消費者のデータ集め等ではなく
労働者を人間として扱い始めることだろう。

追記

日本人が最低1日8時間の労働をしている理由を考えたことがあるだろうか。

労働基準法

がその根拠である。

そのくらい薄々知っていたという人も多いだろう。

問題は、
1日8時間というのは最低ラインではなく最高ラインであるということである

「そもそも労働基準法自体が現在の社会に合っていない」
「そんなもの守っていたら会社が成り立たない」

そう思った人たちには先に述べた労働生産性の現実を思い出してもらいたい。

ついつい最低8時間+残業が常識であると考えがちだが、
ぜひ自分の頭で多くの人に考えてもらいたい問題だ。

日本人の有給取得率である
29d1fdde お盆明けに痛感!日本人の少ない休日。
3a46862f お盆明けに痛感!日本人の少ない休日。
有給に上司が否定的なイタリア人ですら取るべき休暇は取れている。
それが労働者の正当な権利だからである。

日本では
企業様で働かせていただき、お金を頂いている
と盲目的に考える人が多いが、あくまでも企業と個人は対等の立場であるというある意味当然の確固たる考えを持たなければいけない。