中国をはじめとした広い地域で砂漠化が問題視されている。その理由は主に砂漠拡大による人間の居住地域の減少である。
人の住む場所が砂漠に飲み込まれてしまう懸念が渦巻いている現在の世界。そんな中、アフリカのナミビア共和国には砂漠に沈みゆくゴーストタウンが存在する。
砂漠に飲み込まれる理由は砂漠化によるものではないものの、色々と考えさせられるものがある場所だ。
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今では人間が1人もいないこの町。現在の姿からは想像もつかないが、かつてはダイヤモンドの採掘により繁栄したという華々しい過去がある。
遡ること約100年前の1908年、小さな炭鉱の町であったコルマンスコップでダイヤモンドが発見され、多くの労働者の流入と共に病院や学校や発電所等のインフラが整えられ、カジノや劇場といった娯楽施設が次々と建設される程に賑わっていた。
その時代はドイツ領であったことから、町にはヨーロッパ風の建物が並び、最盛期には1200人が暮らす町となっていた。
しかし、採掘を続けた結果ダイヤモンドが枯渇してしまい、第二次大戦の勃発と共にその価値が暴落したことからコルマンスコップは急激な衰退を始め、1954年には完全なゴーストタウンと化してしまった。現在は観光地となっているのだが、特に珍しいものがあるわけでもなく、廃墟を歩くだけのツアーとなっている。