sterile male mosquitoes battle malaria 88 蚊を遺伝子操作!95%を雄にして後に全滅へ!本ではあまり聞くことが無いマラリアという病気。

主に熱帯地域では蚊が媒介することで知られている非常にポピュラーな病気で、年間数億人が感染して150万人以上が死亡している。

そして人類はマラリアに対抗した新たな手段を発見するに至ったという。

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マラリアを撲滅する手段の1つとして媒介昆虫である蚊を全滅させようという研究が進み、遺伝子操作によって後に生まれてくる蚊の95%を雄とする方法が確立されたという。
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ロンドン大学の研究チームは、マラリアの媒介昆虫である蚊の数を減らし最終的には全滅させるための手段として蚊の遺伝子操作によって95%を雄とする方法を確立したと発表した。
14307 蚊を遺伝子操作!95%を雄にして後に全滅へ!
雌が全体の5%(これまでは雌が全体の50%であったと考えるとその数は10分の1になる)となれば必然的に世代を重ねるごとにその数を10分の1に減らすことになり、数世代の内に全滅に追いやることが出来るという。また雄が95%という部分がポイントで、仮に雌が95%となれば1匹の雄が多くの雌と交尾することになり個体数減少の効果が著しく低くなるだけでなく、人間の血を吸うメスが増えることで一時的にマラリア感染のリスクが爆発的に増える。
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蚊が減ったことによってマラリアが減るだけならば人間にとっても良いことずくめなのだが、特定の種が姿を消すことによってこれまでその場所に生息していなかった生物が進出してくる可能性(生態系の異変)や、遺伝子操作した生物が自然に放たれることで未知の脅威が発生する可能性も指摘されている(新たな環境に適応した新種の誕生等)。
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仮に1度全滅させてしまった場合には同様の種を再び蘇生させることは不可能で(研究所で僅かに繁殖させている場合は別)、人間の過度な自然への干渉によって取り返しのつかない事態になることが懸念されている。

マラリアと未知の脅威。人間はどちらを選択するのだろうか。