各地に無数に存在する奇妙な市場。
中でも最も気味の悪い市場の1つがメキシコの首都メキシコシティに存在するソノラ市場だろう。
ソノラ市場にはとても不気味な商品が所狭しと並んでいる。
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それだけ規模の大きい市場であるために扱われている物も種類豊富であり、毎日多くの人々が市場に足を運んでいる。
そんなソノラ市場にはとても興味深い商品を扱っている場所が存在する。
それはドクロをモチーフにした商品をはじめとして、呪術や謎の医療に使われると思われる薬草や乾燥させたヘビの皮など普通の市場には出回らないような商品が並んでいる。
最も目立つドクロをモチーフにした商品は単なるファッションやグロテスクな用途の品物ではなく、サンタムエルテというメキシコに独自に伝わるカルト教団の聖人なのだ。
中央アメリカの原住民が持っていた風習がスペインからもたらされた神を信仰する風習と交わり合って誕生したとされているのがサンタムエルテという集団である。
聖人がドクロの姿で表現されている理由は、サンタムエルテというカルト教団が信仰しているものは神でも仏でもなく死そのものだからだ。
残念なことに、この興味深いカルト教団に構成員は犯罪者や密売組織の人間が多い。
そんな教団の商品が扱われているため、当然客の中にも危険人物が紛れている可能性があるため、観光でソノラ市場に訪れた際には細心の注意を払う必要があるだろう。
上記で挙げた他にもインディアンたちが使っていた装飾品や生きた鶏なのも売られている。
実に奇妙な市場であるが、行ってみる価値はあるだろう。