北朝鮮と中国の国境に異変が起きている。
香港の北朝鮮専門誌が伝えたところによると、
異変の内容は北朝鮮側での覚せい剤の蔓延で、
その被害も深刻なものになりつつあるという。
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今回の北朝鮮側での覚せい剤蔓延の原因は、
北朝鮮のミサイル問題に関連した中国側の経済的な圧力が中朝国境付近にまでおよび、
結果的に、覚せい剤を中国側に輸出していた者たちが、
北朝鮮国内での需要拡大を狙った結果だとみられている。
2009年以降北朝鮮で薬物中毒患者に関するデータは記録されていない。
また、脱北者の多くが北朝鮮での覚せい剤の蔓延を語っている。
それによると、北朝鮮では医療制度および医療施設が十分に機能しておらず、
覚せい剤をある種の鎮痛剤の代わりとして使用しているという。
値段は安いものではなく、
その理由として
・政府高官が顧客
・警察が顧客
といった北朝鮮の富裕層が使用することで相対的に価格が上がっていると考えられる。
しかし一般人が手に入れることも簡単なようで、
レストランで覚せい剤を注文することもできると言われている(金を払えば)。
薬の入手難度の割りに値段が高いために、
労働者階級の中毒者は値段に見境なく覚せい剤を求め、
自身の生活を顧みず有り金をつぎ込んでしまう状況となっている。
元々、北朝鮮は合法で外貨を獲得する手段が非常に少ない。
・少ない観光客が落とす外貨
・中国に対する輸出
・ロシアに対する労働者の輸出
・いわゆる、ならずもの国家に対する違法な武器輸出
といったところで、外貨獲得の手段に乏しいのが現実だ。
そこで朝鮮労働党は覚せい剤の製造やミサイル部品の輸出に目を付けた。
国家プロジェクトとして違法薬物の製造を手掛けている。
北朝鮮にとっては覚せい剤製造の規制=自身の外貨獲得手段の規制
でもあるために覚せい剤蔓延を取り締まっていないどころか、
黙認さえしている。
しかし北朝鮮側としても、
覚せい剤中毒者が増えることによるメリットは皆無であることを知ったうえで、
政府高官が中毒者である事実なども重なり、
自縄自縛に陥ってしまっているとの見方もできるだろう。
ちなみに北朝鮮の覚せい剤は東南アジアや
中国、韓国を経由して日本に入ってくる。
最終到達地点は日本で、
日本人が北朝鮮の覚せい剤の重要な顧客になっているのだ!
中朝国境のこの問題、
日本人にも決して無関係ではない。