300px Winter 2014 Candidate City  PyeongChang Dragon Valley ski resort 平昌オリンピック開催の危機!かつてない不安要素のダブルパンチ!
2018年に韓国の平昌(ピョンチャン)で開催される予定の平昌オリンピック。

韓国では初めての冬季オリンピックとして開催準備が進んでいるが、どうやら雲生きが怪しいようだ。

スポンサードリンク

平昌でのオリンピック開催が懸念されている理由は、雪そのものと韓国国内の財政が危機的であることから、開催そのものが困難なのではないかと見られているからだ。

どうやら地元韓国でも
「このままではオリンピックの開催を返上または中止すべきでは?」
というような意見が噴出しているようだ。

オリンピックは都市開催であるが、実際にはその有益性から国のバックアップに頼る面が多い。
平昌オリンピックもその例に漏れることなく、韓国政府が財政を全面バックアップという形をとっているが、肝心の政府が抱える問題がここにきて問題になっている。

近頃、韓国では自国の成長率をめぐる審議が国会で行われ、財政問題が審議された。内容は、

・成長率は4%ではなく2%に留まる
・税収の見込みが4~6兆ウォン減った
・公営企業(空港や銀行)の売却による税外収入の予測も、        買い手が無い
・政府による意図的な粉飾決算の疑い
・誘致の際はKTX路線の会場までの延長を主張したが中止となった
・平昌の既存の施設が財政難で運営できず、政府も予算が無い

といった、オリンピック開催をバックアップするだけでなく、実質的な開催者である政府としては、どれも致命的な内容である(与野党の権力争いにオリンピックが利用されているという見方もできる)。

また、開催都市である平昌の気候も大きな懸念となっている。
Gangwon Pyeongchang svg 355x500 平昌オリンピック開催の危機!かつてない不安要素のダブルパンチ!

平昌はこのように韓国北部、ソウルから車で約3時間の距離に存在している。

オリンピックが開催されるのは2月9日~25日までの17日間で、2月の平均気温は
最も寒い日、寒い場所で-5.9°であるが、近頃は地球温暖化の影響で気温が上がっていると指摘されている。

冬のオリンピックの競技であるウインタースポーツを開催するのに適している気温は-3°(スキーなどは-10°)とされているが、1980年代のに-6°を記録し、2000年代に-3.9°まで上昇したというデータがある。このため、冬季オリンピック開催には気温が高すぎるのではないかといった指摘がある。

また、気温と同じように積雪も懸念されていて、1970代の平均積雪量は52.2cmだが、2000年代は26.9cmと25センチも少なくなった競技に適した積雪は30cm程度であるため、開催直前まで雪が積もらなければ場合によっては人口雪を使うことも議論されているが、積雪を盛り返すには時間も設備も足りないと推測される。

オリンピックを開催する都市は何処であっても何らかの問題を抱えているものだが、平昌の場合は人的要因と自然的要因のダブルパンチという未だかつて無い事態であるため、開催が心配される。
Winter 2014 Candidate City  PyeongChang Dragon Valley ski resort 平昌オリンピック開催の危機!かつてない不安要素のダブルパンチ!