春から夏にかけての温かい時期。人間も肉体的精神的に活発になるように、動物や虫たちも行動を開始するようになる。
そんな暖かい季節、日本各地でSFTSという感染症が広がりを見せることを知っているだろうか。
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同じ2009年に、中国だけにとどまらず、アメリカミズーリ州でもSFTSウイルスに似たウイルスによる感染症が報告され、さらには日本にも広がりを見せている。
2013年1月に山口県で初の感染者が報告され、その後西日本を中心に15の県で108人以上の感染、その内35人が死亡している。
厚生労働省の調査によると、2014年には関東・東北・北海道に生息するダニからもSFTSウイルスが検出され、全国的に感染が広がる可能性があることが明らかになっている。
マダニに咬まれることで発症するこの感染症を防ぐには、肌が露出した状態で草むら等に入らないことや、ペットを清潔にすることだろう(夏の暑い時期になると難しくなる)。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
感染源:マダニ
潜伏期間:1~2週間
感染経路:マダニに咬まれる・感染者同士の体液接触(ダニにかまれなくても感染する可能性が0ではない)
症状:発熱・下痢・嘔吐・出血
致死率:30%
治療法:無し(対症療法と呼ばれる表面的な症状の消失あるいは緩和を主目的とする 治療法のみが存在)