スモーカーズフェイス(Smoker’s face)という言葉を知っているだろうか?
読んで字のごとく、喫煙者の顔という意味である。
実はこのスモーカーズフェイス、知らず知らずに間に喫煙者に迫っている、タバコが作り出す悪夢なのだ。
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スモーカーズフェイスという言葉が生まれたのは割と最近のことである(2001年頃)。イギリス国営放送のBBCによって実施された実験で、顔がそっくりな22歳の双子の女性が協力し、片方がタバコを吸い続け、片方はタバコを吸わなかった場合の40歳時点の顔をシミュレーションした画像を作成したものだ。
当時のBBCの記事はコチラ
同じ顔をした双子に、喫煙の影響でどれだけの違いが出るのかがわかる。
また、年齢が若ければ若いほどに喫煙による影響は大きくなり、将来的に健康だけでなく美肌などの見た目的にもより大きな影響が出る。
タバコが肌にこれほどのダメージを与える理由は、ニコチンによって血管が縮み、血液によって酸素と栄養分が運ばれにくくなることである(血行が悪くなり、顔色が悪くなる)。栄養失調と酸欠が同時に肌を襲っていると考えればわかりやすい。
も1つの理由は、喫煙によってビタミンⅭが大量に失われ、コラーゲンが生成されなくなることで、肌の水分が少なくなり(肌の乾燥)、肌荒れ・ニキビ・しわ・シミなどが発生する原因になる。
ちなみに、タバコ1本でレモン1個分(25~100g)ビタミンⅭが失われる。
1日に1箱吸えばレモン20個分のビタミンⅭが失われることになる。
特に女性にとって肌の劣化は死活問題である。厳しい言い方となるが、喫煙者でありながら美肌を保つために化粧やサプリメントを利用することは、もはや体を張ったギャグでしかないとわかるだろう。
画像元はコチラ
現在は世界中でタバコによる害が指摘され、アメリカでは大統領をも巻き込んだ論争になっている。
日本でも同じようにタバコ値上げの動きが広がっている(2014年4月の増税と同時にたばこ税も再び値上がりする)。
これを機に禁煙に挑戦し、お金と美肌を取り戻してみてもいいかもしれない。