海洋研究国際計画は、
「海の状態はかつてないほど悪化の一途をたどっており、地球温暖化、海洋酸性化、貧酸素化がとても速いスピードで広がっている」
と発表し、海洋の環境変化に対する警鐘を鳴らし、これらを死のトリオと命名した。
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海洋研究国際計画は、死のトリオの同時発生によって、地球の海の環境が深刻な被害を受けている可能性を示唆した。
二酸化炭素の放出量は年間で300億トンにも上り、5500万年前(大量絶滅の時代)に比べて10倍の速さで増え続けている。二酸化炭素の3分の1は海に吸収されるだけでなく、温室効果ガスによって発生した熱も90%近くが海に吸収される。このために地球温暖化の進行や、海洋酸性化の発生による異常気象の発生が新たな脅威となりつつあるということだ。
同時に汚水の流出による海の酸素濃度も低下する一方で、通称デッドソーンと呼ばれる酸欠の水域が広がり、サンゴの死滅や生物の減少などの事態を招いているとされる。
NASAが発表した現在のデッドゾーン海域
