日本人にとって身近な存在である台風。
アメリカのニュースで耳にするハリケーン。
日本ではあまり馴染みが無いサイクロン。
どれも同じ強風を伴う熱帯低気圧であるが、
その呼び名が違う。
台風・ハリケーン・サイクロンの違いとは。
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台風(typhoon)
太平洋北西部で発生した熱帯低気圧。
語源はギリシャ神話最大の怪物デュポン(typhoon)からきている。
ハリケーン(Hurricane)
大西洋北部・太平洋北東部・太平洋北中部で発生した熱帯低気圧。
語源はカリブ海の邪神ウラカーン(huracan)からきている。
サイクロン(Cyclone)
インド洋北部・インド洋南部・太平洋南部で発生した熱帯低気圧。
語源はギリシャ語のkyklon(circle)からきている。
台風・ハリケーン・サイクロンは発生地域で分類されるが、例えばインド洋で発生したサイクロンが太平洋まで移動して来た場合にはどうなるのか言うと、サイクロンから台風に名前が変わる。極論を言えばハリケーンでも台風でも、一定の地域を超えれば名称が変わるのだ。
また台風やハリケーンにはそれぞれ固有の名前が付いている。
例 ハリケーンカトリーナ等
日本における台風固有の名前の付け方は、2000年からアジア地域全体で共有しているルールに基づいていて決定している。アジア各国(アメリカ含む)が順番に、1番から140番まで140種類の台風の名前を決めし、140種類の名前をローテーションしていく。
名称1番はカンボジアが命名したダムレイ、140番はベトナムが命名したサオラーであり、1度サオラーまで順番が回ってくると、次の名前は再びダムレイからスタートするようにローテーションしていく。
近年世界中で環境破壊による影響なのか、巨大な熱帯低気圧の発生が相次いでいる。
各個人でも台風から身を守る方法をしっかり覚えておくことが大切だ。
たいふう・・・